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日は昇り、日は沈む
第1章 ひなた村
バイト代で携帯を手に入れてから、タカオはダウジングで水脈を探すように携帯の電波を探して歩いた。そして念願叶い、ついにその場所を見つけたのだった。
曲がりくねった山道をトロトロ走り、山頂付近でバイクを降りる。そして、お気に入りの一本松によじ登り、太い枝に腰を掛けると、住み慣れたひなた村を見下ろした。
お椀を横から眺めたような地形に、碁盤の目のような細い道が走っている。そして、そのお椀の形に沿って、カーテンのような霧が、村を守るようにたなびいている。
海から顔を出したばかりの太陽が、水平線にかかる雲間からオレンジの光を放った。
「きれいだなぁ……」
曲がりくねった山道をトロトロ走り、山頂付近でバイクを降りる。そして、お気に入りの一本松によじ登り、太い枝に腰を掛けると、住み慣れたひなた村を見下ろした。
お椀を横から眺めたような地形に、碁盤の目のような細い道が走っている。そして、そのお椀の形に沿って、カーテンのような霧が、村を守るようにたなびいている。
海から顔を出したばかりの太陽が、水平線にかかる雲間からオレンジの光を放った。
「きれいだなぁ……」