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日は昇り、日は沈む
第1章 ひなた村
タカオはゴクリと唾を飲み、呼吸も忘れて震える画面に見入る。5分程にまとめられたそれを最後まで見終えた彼は、急いで一本松から飛び降りた。

「た、大変だ、大変な事になる!」

バイクに飛び乗り、余った新聞を山道に撒き散らしながらスピードをあげて村へ下りていく。田畑を過ぎ、飛び出してきた野良猫を避け、ようやく民家の近くまできた。

村で一番高い電柱の側に建つ、小さなプレハブ小屋の前にバイクを停めたタカオは、急いで中に入った。

スイッチを探して灯りをつけると、ほこりをかぶった事務用の机と椅子がぼうっと浮かび上がった。

「よしっ」

椅子を押し退け、机の上の銀色の装置に手をかけた。
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