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日は昇り、日は沈む
第5章 ひなた村一大事2
夕焼けが窓の向こうを染めはじめていた。

200人を超える人間がひしめく店内だったが、席に着いているのは住民だけで、よそから来た者達は一人残らず窓に張り付いている。

「お、思い出したぞ! そうだ、私はここから撮影したんだ、間違いない!」

夢見太郎だった。

「仕事の帰りに急に眠気がして、たまたま通ったこの村の路肩に車を停めたんです。寝込んでいた私に声を掛け、朝早くからここでコーヒーを入れてくれましたよね、フミさん」

200人を超える人間がフミに注目した。中でもひなた村の住民の視線は冷たい。

「え……、そうだったか、な?」

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