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日は昇り、日は沈む
第5章 ひなた村一大事2
傾いていく日の光が、二人を包もうとしていた。

「ちょっとまったー!」

抱き合う直前の二人を杖が阻止した。

「ふ、フミ! お前はなんてことをしてくれたんだ。ネットとか新聞とか……全部お前のせいでひなた村が大騒ぎになってるんだぞっ………ふがっ」

マサ爺の怒りが入れ歯を飛ばした。

「だって、しょうがないじゃない、恋に落ちちゃったんだから……」

夢見と見つめ合い、うっとりとするフミ。

「ふぉのふぉふぉふぉのふぉこふぁふぃふぃんひゃ!」

タカオは仕方なく、入れ歯を拾ってマサ爺の口にぱかっと押し込んだ。

「その男のどこがいいんじゃ!」


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