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第5章 ひなた村一大事２

太陽が水平線に触れようとしていた。海から海岸に向かって出来ていた光の道が消え、はっきりとした赤いまるが、濃紺の海へと沈んでゆく。

「きれい……」

皆が壮大なパノラマに見とれていた。

「あ、やめろよこの野郎！」

丸男の声がした。

「こいつら、カメラ回してるぞ！」

空男が叫んだ。

窓にへばりついて撮影していたのは、逆方向から村に入ってきた報道陣だった。

「丸男と海男の班か……、馬鹿野郎、カメラを阻止できなかったのか！」

「ご、ごめんよマサ爺、俺達ちゃんと断ったのに、こいつらゆるキャラに隠して持ち込んだんだ」

え……