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日は昇り、日は沈む
第5章 ひなた村一大事2
「でもお父さん、あれは禁じ手よ」

「お前のせいでこうなったんだぞ。こんな男にひなた村の秘密を握られおって……。それに、いざという時には躊躇するなと母さんが言い残して逝ったんじゃ」

「それ本当?」

フミは病弱だった母親の遺言を初めて聞いた。

「どうなるかはわからんが、村の一大事は必ず解決できるらしいんじゃ」

「わかった、お母さんを信じる」

「あの、私はいったい何を」

夢見太郎が口を挟んだ。

「見てみて、太陽が見えなくなっちゃう」

月野の声がした。

闇に浮かんだオレンジが小さな灯りになり、今、その役目を終えようとしていた。



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