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日は昇り、日は沈む
第5章 ひなた村一大事2
「わかったか、いっぺんに押すんじゃ。わしはこれとこれの2つ、フミはその隣の2つ」

壁のボタンを指差して、マサ爺が命令を下す。

「夢見さん、あんたは残ったお日様マークのこのボタンを押してくれ」

「は、はい。3人同時に押すんですね」

「うむ。ボタンは押しっぱなしじゃ、それから、あいてる手ですぐに銀のレバーを下ろしてくれ」

「わかりました」

夢見の緊張をみて、フミが恐々と聞いた。

「何が起こるの?」

「そんなことわしが知るか!」

その時、丸男がマサ爺達を指差しながら得意気に語りだした。

「あ、そうそう、この村にはお天気自由自在マシンっていうのがあって……」
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