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日は昇り、日は沈む
第6章 ひなた村の太陽
「楽しみね」
月野は微笑み、高く上がった月を見上げた。
「ああ、早く母ちゃんにこの村に上がった月を見せたいな」
「ふふっ、へんな言い方ね、まるで……」
タカオは慌てて月野の言葉を遮り、「そ、そうですねヘンですね」とはぐらかした。
顔を見合わせ、二人はくすくすと笑った。
「ここ気に入っちゃた。今度遊びに来ようかな」
「ええ、ぜひ」
「私、夢野さんが嘘を発信するわけないと思ってるの」
「え?」
「……だからいつか、本当の事が知りたいわ」
「……」
「で、真実を元に、昔話のような物語を書くの。いいと思わない? 私、書くのが好きなのよ」
「あはは、おもしろそうですね。むかしむかしある所に……」
月野は微笑み、高く上がった月を見上げた。
「ああ、早く母ちゃんにこの村に上がった月を見せたいな」
「ふふっ、へんな言い方ね、まるで……」
タカオは慌てて月野の言葉を遮り、「そ、そうですねヘンですね」とはぐらかした。
顔を見合わせ、二人はくすくすと笑った。
「ここ気に入っちゃた。今度遊びに来ようかな」
「ええ、ぜひ」
「私、夢野さんが嘘を発信するわけないと思ってるの」
「え?」
「……だからいつか、本当の事が知りたいわ」
「……」
「で、真実を元に、昔話のような物語を書くの。いいと思わない? 私、書くのが好きなのよ」
「あはは、おもしろそうですね。むかしむかしある所に……」