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手を繋ごう〜愛憎II〜
第15章 動き出す思惑
(あれって…どの様な意味を持つのかしら…)

昨日、今日と体を求められたのを思い出す。

『川仲誠と高橋萌を別れさせられたら付き合っても良いよ』

そう言われ、体を許してしまったが…。

(そう豊くんが言ったと言うことは、萌のことが好きだと言う事…。それなのに、付き合っても良い…私はどう解釈したら良いのだろう…)

唯はそう思いながらも

(体を求められるって事は、期待しても良いんだよね?)

と、思い直す。

萌を見つめ

(そしたら…萌が邪魔…)

誠と萌を別れさせ、哀しませて、萌がどの様な末路を辿るか…そんな事、考えてもキリがないし、好きな豊とそんな契約を交わしてしまった今、やらねばならないこと。

(川仲くんと萌を別れさせる為には…)

唯は動き出そうとしていた。

私は騙されていない。そう思いたい。
そんな一心で、音合わせのオーボエを奏で始めた。







全体練習が始まり、誠は音楽室の中で亮と話をしながら、ドラムの調整をしていた。

そんな中、萌達が入って来たのを見て、浮き足立つ心を必死に抑える。

(萌と今日は買い物デートだぁぁ〜)

順位を見に行く為に、講堂に行く途中でのやりとりを思っていたら、亮に

「来ましたよ、このバカップル。いや、萌ちゃんはバカじゃないな。お前がバカなだけで」

と、ニシシと笑う。

「そんなぁ…ひどいっすよぉ〜それより…」

と、亮にご褒美のプレゼントを買う為にどこか目ぼしいものはないか聞き出そうとしていた誠は

「川仲くんっ!」

と、声を掛けられた。

振り向くと、萌の友人である佐藤唯だ。

(あれぇ…?珍しい)

誠はそんな事を思う。

唯とはこう言う感じで話し掛けられた事がないからだ。
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