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手を繋ごう〜愛憎II〜
第2章 お勉強の時間
「キラキラしてる笑顔とか、人に平等に接そうとしてるとか、怒ったらちょっと怖い所とか、ちょっと抜けてるトコとか、萌の全部が好き。
もうめっちゃ好き…」
「まこちゃん、そんな風に私の事思ってたの?」
「そうに決まってるだろ。じゃねーと、痴漢なんかやんねーよ」
胸を張って力説する誠に半ば呆れながら
でも、そんな誠を愛おしくなりながら
「って言うか、そしたら痴漢とかする前に、もっと早く言って欲しかったんだけど。」
と、萌は言った。
「…え?」
誠は驚いた顔で萌を見つめる。
萌はニコニコ笑いながら
「私もまこちゃんの、頼りになるとことか、ドラム叩いてる姿とかつい見とれちゃうし、優しいトコとか、笑顔が爽やかなトコとか、好きだよ。」
「つぅことは、俺、アプローチしてたら行けてた…」
「うん。多分付き合ってた。今回もそう言うの知ってるから付き合いたいって思った。」
「俺、もしかして、ヘタレ?」
「うん、ヘタレ。」
誠はほわわっとした、昔良く萌の前でよく見せていた嬉しい時にする笑顔を萌に見せ、
ぎゅーっと、誠は萌を抱き締めた。