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手を繋ごう〜愛憎II〜
第17章 誠邸で
「それで…誰だと思ってる…?」

誠が話すのに、ゆうが

「榎本…豊…」

そう名前を挙げた瞬間、萌がひっ…と息が詰まったようだ。

誠も本来ならこんな状況に陥る所だが、萌にくっつき、

「萌、落ち着いて…」

と、背中をさする。

萌は少しずつ落ち着いて来たようで、誠の手をぎゅっと握り締めた。

「あの…さ…、今日、榎本と萌の友達の唯ちゃんの様子がおかしかったんだ。」

ゆうはハッとした表情を浮かべ、

「もしかして…萌ちゃんが今日音合わせがズレた原因って…?」

萌は俯きながら

「今日の朝から様子が可笑しかったの。挨拶もしてくれないし、部活の時、榎本くんが異常に話し掛けて来て、唯ちゃんがすごい顔で私を睨みつけて来て」

誠はゆうの顔を見ながら

「唯ちゃん、俺の所に来たんだ。いつも話とかしないのに、音合わせ付き合ってって。」

ゆうは何か考えてる様な表情を浮かべ

「貴方と萌ちゃんの仲を壊そうとしてるのかしら…?」

と言う。

誠と萌はただ呆然と顔を見合わせ、手を繋いだまま身動きが取れない。

なんとか、身動きが取れるようになった誠は

「唯ちゃん、もしかしたら…」

ゆうは

「まだ憶測でしかないけど…榎本くんにコントロールされてる可能性がある」

と言う。

「そしたら!まさか!」

萌が言うのに、ゆうは

「まだ分からない…。榎本くんと、何回かこの1ヶ月間面談をしてるんだけど…。」

少し間が空き

「榎本くん、もしかしたらまこちゃんを狙ってるんじゃないかって思うの…」

誠は固まり

「…え?」

と、聞き返す。

萌が

「まこちゃん!嘘ついてたでしょ!美咲さんの時に丸山先輩が言ってた事も私の事無視して、みんな知ってたの?!」

と、誠の肩を叩く。
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