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手を繋ごう〜愛憎II〜
第3章 パニックな朝と懸念
昼休み、また、ゆうの元へ来た誠。

「ちょっとこっち来なさい」

と、ゆうはまことの腕引っ張り、朝ゆうが説教をした部屋に来た。

ここは何か同じ学年の先生らで何か打ち合わせをする時に使われており、テーブルの間にソファが二つ置かれている。

そこに向かい合わせに座った誠とゆうは

「ここに来たって事は、深刻な話って解釈で良いんだな?」

誠はゆうに問う。

「萌ちゃんが聞いたら怖がらせるかな…と思って、あなただけ呼び出したの。萌ちゃんにもそれとなく匂わせるけど。」

ゆうは深刻な表情で言う。

「あんた、結構半年間の間に、敵作ってない?」

「んんん…そうかもな…」

何事もソツなくこなす誠は、良く先輩に嫌味を言われたり、呼び出しを受けたりしていた。

入学当初、ドラムのスティックを隠した先輩には激昂したが、ゆうに注意されたり、自分でも反省して、円満な関係を作っている。

「あなたと萌ちゃんの事があんな風に発覚した…そうなると…瞬く間にこれが学校中で噂になる可能性がある。」

それに…と続ける。

「萌ちゃん、モテるでしょ?」

「ああ…」

高校入学後から、良く呼び出されて告白されている。

痴漢をしていた誠はその事にも苛々していた。


ハッとした顔で

「もしかして、萌が危ない…?」

「あなたも、萌ちゃんもよ。嫌な予感がするの。」

ゆうのこう言う勘は良く当たる。

それは看護師をしていたゆうを間近で見ていた、…そんな感想だ。

良く気がつく人だった。

体調が悪ければ

「今、しんどいでしょ」

と言うし、

不安だったら

「どうしたの?」

そんな風に聞いて来て、的確なアドバイスをくれていた…。

そう思い出す。

そのゆうが言うのであれば、こっちも何か対策を立てなくては…誠は思う。
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