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人妻ゆかりの不倫日記
第3章 そして再び
彼の家は隣の駅との事だった。
彼と一緒に電車に乗った。
さっきから彼の口数が減っていた。
母親に叱られる自分を想像して、内心、気が気じゃないのだろう。
私だって、好きで彼の母親に会うのではないのだ。
彼が言う事を聞いてくれれば、母親になど会う必要などないのだ。
実は、親御さんに会って話をすると言ったのは半分脅しもあったのだ。
驚いた彼が泣いて許しを乞えば、それはそれで再度念を押して別れるつもりだった。
だが、急に神妙な面持ちになったのは確かだったが、彼が泣いて許しを乞う事はなかった。
だから、彼の母親に会うのは仕方がなかったのだ。
隣の駅に着いて改札を出て、彼にどの位遠いのか聞いてみた。
「近いよ!歩いて10分」
「そう?じゃ、案内して!」
私は足早に歩く彼の後ろを付いていった。
すると本当に10分程歩いたら、彼の家に着いた。
ただ、家といっても古びたアパートだった。
「ここだよ。2階の一番手前の部屋」
そう言って彼が外階段を上がって行く。
私は少し遅れて後に続いた。
私が階段を上がろうとした時、ちょうど下の部屋の住人が部屋から出て来て、チラと私を見たのだった。
もう60を超えた位の年配の女性だったが、何やら嬉しそうに微笑んでいるように見えた。
私は軽く会釈をして階段を上がって行った。
「ここだよ、狭いけど上がって!」
彼がドアを開けて待っていてくれた。
「ありがとう」
そう言って先に玄関に足を踏み入れた私は思わずその場に立ちすくんでしまったのだった。
靴を5~6足置いたらいっぱいになってしまう位の狭い玄関からすぐに6畳の和室になり、奥にも同じ6畳の和室が続いていたのだが、どちらの部屋も汚かった。
ゴミは散らかし放題、テーブルの上には食べ終わったカップラーメンの入れ物が起きっぱなし、空になったペットボトルの容器もあちこちに転がっていた。
呆れた。
これではだらしない男やもめの部屋ではないか。
母親は片付けないのだろうか?
彼に上がるよう促されて足を踏み入れた私だったが、どこに座ればいいのかわからない程だった。
ガチャ。
背後で彼がドアをロックした。
彼と一緒に電車に乗った。
さっきから彼の口数が減っていた。
母親に叱られる自分を想像して、内心、気が気じゃないのだろう。
私だって、好きで彼の母親に会うのではないのだ。
彼が言う事を聞いてくれれば、母親になど会う必要などないのだ。
実は、親御さんに会って話をすると言ったのは半分脅しもあったのだ。
驚いた彼が泣いて許しを乞えば、それはそれで再度念を押して別れるつもりだった。
だが、急に神妙な面持ちになったのは確かだったが、彼が泣いて許しを乞う事はなかった。
だから、彼の母親に会うのは仕方がなかったのだ。
隣の駅に着いて改札を出て、彼にどの位遠いのか聞いてみた。
「近いよ!歩いて10分」
「そう?じゃ、案内して!」
私は足早に歩く彼の後ろを付いていった。
すると本当に10分程歩いたら、彼の家に着いた。
ただ、家といっても古びたアパートだった。
「ここだよ。2階の一番手前の部屋」
そう言って彼が外階段を上がって行く。
私は少し遅れて後に続いた。
私が階段を上がろうとした時、ちょうど下の部屋の住人が部屋から出て来て、チラと私を見たのだった。
もう60を超えた位の年配の女性だったが、何やら嬉しそうに微笑んでいるように見えた。
私は軽く会釈をして階段を上がって行った。
「ここだよ、狭いけど上がって!」
彼がドアを開けて待っていてくれた。
「ありがとう」
そう言って先に玄関に足を踏み入れた私は思わずその場に立ちすくんでしまったのだった。
靴を5~6足置いたらいっぱいになってしまう位の狭い玄関からすぐに6畳の和室になり、奥にも同じ6畳の和室が続いていたのだが、どちらの部屋も汚かった。
ゴミは散らかし放題、テーブルの上には食べ終わったカップラーメンの入れ物が起きっぱなし、空になったペットボトルの容器もあちこちに転がっていた。
呆れた。
これではだらしない男やもめの部屋ではないか。
母親は片付けないのだろうか?
彼に上がるよう促されて足を踏み入れた私だったが、どこに座ればいいのかわからない程だった。
ガチャ。
背後で彼がドアをロックした。