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第5章 井上 翔太
「恋…かぁ。ちょっと違うような気もするけど。なんていうか、一緒に居って気楽やったんよ。食べ物とか、TVの番組とか、映画とか、音楽とか。そんな好みっていうか、些細な価値観が、よう似てて。お互い予定の合うときに会うて。美味しいもん食べたり、部屋でまったり過ごしたり、セックスしたり。若いころの恋愛って、好きって気持ちが強くて、ずっと一緒に居りたいとか、離れてる時間が不安とか、思ってた気がするんやけど。30超えるとね。
仕事しながら、そんなモチベが保たれへんていうかねぇ…気楽さが、心地いいっていうか、ね。結婚と恋愛の違いってこんなんかなぁ、な~んて、勝手に思たりもして。私は、そんな関係も悪ないかな~って思てたんやけど。結局、心地よさに甘えて、ウソに気づけるほど、彼のこと見てなかっただけなのかもしれへん。束縛もせん、我儘も言わん。お金は出すわ、ヤりたいときにヤれるわ、なんて都合のえぇオンナやったんやろうね。アホみたい。。。」
ふー、と深い息を吐き、俺の胸に顔を埋める。
「言いたいこと、言えばいいんです。本音でぶつからなきゃ。言わなきゃ男なんて、なんにもわかんないんですから。」
「我儘、言うてやればよかったんかな。泣いて縋ったら、なんか変わってたん、かな。。。」
やっぱり。小鳥遊さんは、なんだかんだ言ってあの男が好きなんだな。
だけど、もう俺は大人しく待ったりしない。
仕事しながら、そんなモチベが保たれへんていうかねぇ…気楽さが、心地いいっていうか、ね。結婚と恋愛の違いってこんなんかなぁ、な~んて、勝手に思たりもして。私は、そんな関係も悪ないかな~って思てたんやけど。結局、心地よさに甘えて、ウソに気づけるほど、彼のこと見てなかっただけなのかもしれへん。束縛もせん、我儘も言わん。お金は出すわ、ヤりたいときにヤれるわ、なんて都合のえぇオンナやったんやろうね。アホみたい。。。」
ふー、と深い息を吐き、俺の胸に顔を埋める。
「言いたいこと、言えばいいんです。本音でぶつからなきゃ。言わなきゃ男なんて、なんにもわかんないんですから。」
「我儘、言うてやればよかったんかな。泣いて縋ったら、なんか変わってたん、かな。。。」
やっぱり。小鳥遊さんは、なんだかんだ言ってあの男が好きなんだな。
だけど、もう俺は大人しく待ったりしない。