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第6章 幕間…SS集…
高野 正一郎 × 菊乃
菊乃はどうやら、嫁に来るのは嫌や、というたら、一週間くらいで帰ってきたらえぇ、と親父に言われてウチに来たらしい。
ところが一週間してほんまに帰ったら、一度嫁いだモンは二度と敷居をまたぐな、と門前払いを食らったらしく、それが今日の騒ぎやったと、コトを終え、寝る前に話をしとる時に聞いた。
俺は腹を抱えて笑うた。
そんな口先のでまかせで娘を騙す親父も親父なら、それに騙される娘も娘や。
けど、親父は俺に嫁を取ろうと必死やったし、次は失敗でけんと思うたやろうから、もしかしたら菊乃の親にも無理言うたんかも知らん、とも思い。
そんな状況で、苦労かける、すまんすまん、と涙ながらに送り出されて辛気臭い顔で祝言を挙げるより、そっちの方がよかったんかな、とも思う。
菊乃はどうやら、嫁に来るのは嫌や、というたら、一週間くらいで帰ってきたらえぇ、と親父に言われてウチに来たらしい。
ところが一週間してほんまに帰ったら、一度嫁いだモンは二度と敷居をまたぐな、と門前払いを食らったらしく、それが今日の騒ぎやったと、コトを終え、寝る前に話をしとる時に聞いた。
俺は腹を抱えて笑うた。
そんな口先のでまかせで娘を騙す親父も親父なら、それに騙される娘も娘や。
けど、親父は俺に嫁を取ろうと必死やったし、次は失敗でけんと思うたやろうから、もしかしたら菊乃の親にも無理言うたんかも知らん、とも思い。
そんな状況で、苦労かける、すまんすまん、と涙ながらに送り出されて辛気臭い顔で祝言を挙げるより、そっちの方がよかったんかな、とも思う。