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第8章 芳川 翠
「クリスマスはクリスマスで、翠の手料理食べれたし。バレンタインもチョコ貰ったから、昨日の晩はホワイトデーのお返しだし、これは誕生日だから、別に貰いすぎってことないでしょ。」
「…や、ホワイトデーの翌日だから、だいたい兼ねて、のことが多くて…」
「そんなん生まれた日がイベントとかぶるかどうかで一緒くたにされるなんて不公平じゃん。誕生日は誕生日だろ。全く別モノだよ。」
玄くんの言葉は素直に嬉しかった。
でも、やっぱりつり合ってない気がして仕方ない…
「じゃあ、俺のお願い、ひとつ聞いてくれる?」
「何? 私に出来ることなら何でも言って?」
「玄くんじゃなくて、名前で呼んで。」
予想外のお願いに、ぱちぱち瞬きする。
「そんなの…」
「そんなのっていうけどさ。徹匠って名前、呼びにくいかな?師匠もずっとゲンって呼ぶし。まぁそれは別にいいんだけど、翠もずっと玄くんじゃん…ちょっと距離感じるんだよね…」
「…や、ホワイトデーの翌日だから、だいたい兼ねて、のことが多くて…」
「そんなん生まれた日がイベントとかぶるかどうかで一緒くたにされるなんて不公平じゃん。誕生日は誕生日だろ。全く別モノだよ。」
玄くんの言葉は素直に嬉しかった。
でも、やっぱりつり合ってない気がして仕方ない…
「じゃあ、俺のお願い、ひとつ聞いてくれる?」
「何? 私に出来ることなら何でも言って?」
「玄くんじゃなくて、名前で呼んで。」
予想外のお願いに、ぱちぱち瞬きする。
「そんなの…」
「そんなのっていうけどさ。徹匠って名前、呼びにくいかな?師匠もずっとゲンって呼ぶし。まぁそれは別にいいんだけど、翠もずっと玄くんじゃん…ちょっと距離感じるんだよね…」