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第8章 芳川 翠
…そう言われてみれば。

てっしょうくん?

てっしょうさん?

一休さんみたいじゃない…? あ、一休さんもお坊さんか…
じゃあしょうがないな…

「くん付けとか、さん付けとか、どう呼んでほしいの…?」

「何でもいい。玄くんじゃなければ。」

「おうちの人には何て呼ばれてるの…?」

「…フツウに徹匠って呼ばれてるよ?」

だよね…でも呼び捨ては…何だかハードルが高い気がする…

「兄貴は偶にテツとか言ってくるけど。」

「じゃあ、てっちゃん?」

「…それは言われたことないな…ま、翠が徹匠より言いやすいならそれでもいいよ。」

というやりとりがあって、玄くんのことは今後てっちゃんと呼ぶことになった。





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