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第12章 幕間…SS集…②
俺が牛スジの煮込み丼を注文したすぐ後に、課長の前に美味そうな塩鯖が運ばれてくる。
すぐに箸を取ると思いきや、課長はおもむろに携帯を出し、定食の写真を撮る。
「…今日は李庵(りあん)の塩鯖…っと。」

「…意外ですね…」

「…何が?」

課長が携帯を置いて漸く箸を取り、俺を見上げた。

「いや、SNSとかするタイプに見えないんで…」

「は?しないよ。何で。」

「え?今メシの写真アップしたんじゃないんですか?」

「…ファンがつくような芸能人とかならともかく、一般市民がメシ晒して何が面白いんだよ。するかよそんなこと。」

「…じゃ今何してたんです?」

「カミさんにメール送ったの。今日は昼鯖食うから晩飯は他のメニューにしてって。」

「…マメっすね…」

「お前もさ、結婚したらこのくらいはしてもいいと思うよ。昼と夜がカブろうが気にせず美味しく頂くってのも大事だけどさ。主婦は主婦で毎日の献立考えるのとか大変なワケ。だから、今日は昼メシこんなんだよ〜て伝えるだけでもヒントになると思うんだよね。俺なんて年数回のイベントのプレゼント考えんのだって結構ストレスなのにさ。メシなんて毎日だぜ?これするだけで、カミさんはあぁ、昼コレ食ったなら夜は違うジャンルにしよう、って考えてくれるんだから。ちょっとした気遣い、これ円満の秘訣な。」

「はぁ…」

「辻本、元気にしてる?子供はどうだ?」



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