この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
some more storys
第12章 幕間…SS集…②
「…翠の、学生証拾ったことあるもん」

「嘘⁉︎」

「ホントだよ」

学生証、落とした記憶がないわけじゃない。学生証に限らず、落としたものを友達が拾ってくれてたり、学校で拾得物のトコに置かれてるのを取りに行ったこともある。でもてっちゃんと接触したら絶対に覚えてるはず!ナイナイ!と首をブンブン振る。

「ホントだって。たまたま落ちてるの拾って、誰のか見ようと思って開けたら翠ので。俺は翠が好きだったから、コレで話しかけるきっかけできたって思って、超ラッキーって思ったのに。お前目合うだけでスゴい勢いで目逸らすしさ。廊下で俺のこと見かけたら話しかける前に軌道修正してどっか行っちゃうし。渡すに渡せなくて結局先生に届けて、そのまま拾得物コーナーに置かれたんじゃないかな…生徒手帳だと持ち主が特定できるから先生から直で返されてるかもな。その辺はよく知らないけど」

そんなことがあったんだ…全然知らなかった…

「…ショックだった…?」

「何が。」

「…好きなコから避けられて…」

「…そりゃショックだったけど…ま、カッコのせいだって諦めてたトコもあるし…翠がカッコなんて気にせずにその時俺と接してくれてたら、あの写真はなかったかもだし。てことはもしかしたらカメラマンすらなってないかもしれない。なってたとしても今とは違うかもしれない。…だから、いいんだよ。今こうして付き合えてるワケだし。」

きゅ、と抱きしめられたから、うん、と頷いて。

「今は大好きよ、てっちゃん。」

耳にちゅ、とキスしたら、また耳が真っ赤になっちゃった。
ふふ。







/728ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ