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第12章 幕間…SS集…②
巽 圭吾
コタが死んで、2週間程経ったある日。
理恵ちゃんがプレゼントをくれた。
「これ、前に注文してて。受注生産だから、オーダーしてから1ヶ月くらいかかるって言われてね…ホントはコタちゃんがいるうちに渡したかったんだけど…」
紙の箱に入った小さな額。
A5サイズくらいのそれは、ネコの絵だった。
「私の携帯で撮った、コタちゃんの写真でオーダーしたの。」
かなりデフォルメされたそのイラストは、コタとおんなじ模様のネコが、魚の乗った皿を前にナイフとフォークを握って舌舐めずりしてるモノで。
ご丁寧に首にはナプキンまでつけて。
テーブルクロスも細かい魚の模様が入った可愛い絵だった。
「…こんなの描いてくれるとこあるんだね」
「うん。可愛いでしょ?」
「ありがとう。部屋に飾るよ。」
「うん。」
理恵ちゃんが、嬉しそうにニコッと笑う。
コタが死んで、2週間程経ったある日。
理恵ちゃんがプレゼントをくれた。
「これ、前に注文してて。受注生産だから、オーダーしてから1ヶ月くらいかかるって言われてね…ホントはコタちゃんがいるうちに渡したかったんだけど…」
紙の箱に入った小さな額。
A5サイズくらいのそれは、ネコの絵だった。
「私の携帯で撮った、コタちゃんの写真でオーダーしたの。」
かなりデフォルメされたそのイラストは、コタとおんなじ模様のネコが、魚の乗った皿を前にナイフとフォークを握って舌舐めずりしてるモノで。
ご丁寧に首にはナプキンまでつけて。
テーブルクロスも細かい魚の模様が入った可愛い絵だった。
「…こんなの描いてくれるとこあるんだね」
「うん。可愛いでしょ?」
「ありがとう。部屋に飾るよ。」
「うん。」
理恵ちゃんが、嬉しそうにニコッと笑う。