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第17章 田嶋 紗栄子
「安定してなくて…いいの…?僕は、今年で28だし、付き合うなら結婚前提がいいんだ…それでも、いいの…?」
「私の幸せは、安定じゃないから…」
「苦労するかもしれないよ…多分、苦労すると思う…」
「もし、お給料が貰えなくなったら…家族なら、それでもいいじゃないですか。私、外で働いてもいいし。稼ぎますよ、私。下請けでもお直しでも、この技術は無駄にならないですし。稼いでみせます。それで敬さんと一緒に居られるなら。」
敬さんはまた大きく目を見開いて。
今度は弾かれたように笑った。
「それは、心強い。」
敬さんはいつもの笑顔で、私の肩をそっと抱いてくれて。
しばらく見つめ合って居たけど、どちらからということもなく、キスをした。
「私の幸せは、安定じゃないから…」
「苦労するかもしれないよ…多分、苦労すると思う…」
「もし、お給料が貰えなくなったら…家族なら、それでもいいじゃないですか。私、外で働いてもいいし。稼ぎますよ、私。下請けでもお直しでも、この技術は無駄にならないですし。稼いでみせます。それで敬さんと一緒に居られるなら。」
敬さんはまた大きく目を見開いて。
今度は弾かれたように笑った。
「それは、心強い。」
敬さんはいつもの笑顔で、私の肩をそっと抱いてくれて。
しばらく見つめ合って居たけど、どちらからということもなく、キスをした。