この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
some more storys
第17章 田嶋 紗栄子
それから、私たちは付き合い始めた。
そして、2年ほど付き合って、敬さんが30歳になる年に結婚した。
その間に変わったことと言えば…
元々彼のお爺さんの持ち物だった、京都の端っこ…滋賀と奈良にかかるくらいのあたりの土地があったらしく、それはお爺さんの生家があったあたりからそう遠くない所らしいのだけど。
そもそももう生家もないし、お墓もお爺さんの代に便利な霊園に移してしまっていて、お爺さんが亡くなった時にその存在を知った、程度のものだったらしい。辺鄙な所でこの先住むこともないし、別にどっちでもいいけど地価もそれほど高くないし、売っても二束三文だし、まぁお爺さんにとっては思い入れのあるところかもな、程度で社長が継いでいたそうなのだけど。
そこに高速道路が通る事になって、結構な額で手放すことになった。
所謂土地成金て言うやつなのかしら、一気にお金が舞い込んだ訳だけど、まぁ社長はそれで急に羽振りが良くなったりする人じゃなかった。
そして、2年ほど付き合って、敬さんが30歳になる年に結婚した。
その間に変わったことと言えば…
元々彼のお爺さんの持ち物だった、京都の端っこ…滋賀と奈良にかかるくらいのあたりの土地があったらしく、それはお爺さんの生家があったあたりからそう遠くない所らしいのだけど。
そもそももう生家もないし、お墓もお爺さんの代に便利な霊園に移してしまっていて、お爺さんが亡くなった時にその存在を知った、程度のものだったらしい。辺鄙な所でこの先住むこともないし、別にどっちでもいいけど地価もそれほど高くないし、売っても二束三文だし、まぁお爺さんにとっては思い入れのあるところかもな、程度で社長が継いでいたそうなのだけど。
そこに高速道路が通る事になって、結構な額で手放すことになった。
所謂土地成金て言うやつなのかしら、一気にお金が舞い込んだ訳だけど、まぁ社長はそれで急に羽振りが良くなったりする人じゃなかった。