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第21章 幸村 昌希
時は流れ、9月。
万象繰り越して、俺たちは沖縄にやってきた。
宿泊先は那覇市から車で30分ほどのところにあるリゾートホテル。ビーチを臨むチャペルがウリで、そのまま砂浜に降りて写真撮影もできる、というのでそこにした。
由香のドレスは、あんまり引きずらない、ふんわりした感じのやつ。ビーチに降りた時、裾の長いやつ(ロングトレーンというらしい)だと危ないから。俺はシルバーグレーのタキシードにした。
沖縄っぽく、ハイビスカスを使った花冠をつけてくれるらしい。
ホテルに到着し、荷解きしてひと休み。
由香がトイレに入った時、部屋に備え付けの電話が鳴る。
「はい」
『フロントの谷垣と申します。幸村 昌希様のお部屋でお間違いございませんでしょうか?』
「はい。」
『ご同室の、幸村 由香様宛にお荷物が届いております。今からお持ちしてもよろしいでしょうか?』
なんだろう…宿泊先にわざわざって…由香が何か手配したのかな…
「…どこからの荷物ですか?」
『送り主は、兵庫県西宮市の、幸村 清美様、となっております。』
母さんから⁉︎ 一体何だろう…
「わかりました。受け取りますので持ってきてください。」
『かしこまりました。後ほどお持ちいたします。』
通話が終わり、俺は受話器を置いた。
万象繰り越して、俺たちは沖縄にやってきた。
宿泊先は那覇市から車で30分ほどのところにあるリゾートホテル。ビーチを臨むチャペルがウリで、そのまま砂浜に降りて写真撮影もできる、というのでそこにした。
由香のドレスは、あんまり引きずらない、ふんわりした感じのやつ。ビーチに降りた時、裾の長いやつ(ロングトレーンというらしい)だと危ないから。俺はシルバーグレーのタキシードにした。
沖縄っぽく、ハイビスカスを使った花冠をつけてくれるらしい。
ホテルに到着し、荷解きしてひと休み。
由香がトイレに入った時、部屋に備え付けの電話が鳴る。
「はい」
『フロントの谷垣と申します。幸村 昌希様のお部屋でお間違いございませんでしょうか?』
「はい。」
『ご同室の、幸村 由香様宛にお荷物が届いております。今からお持ちしてもよろしいでしょうか?』
なんだろう…宿泊先にわざわざって…由香が何か手配したのかな…
「…どこからの荷物ですか?」
『送り主は、兵庫県西宮市の、幸村 清美様、となっております。』
母さんから⁉︎ 一体何だろう…
「わかりました。受け取りますので持ってきてください。」
『かしこまりました。後ほどお持ちいたします。』
通話が終わり、俺は受話器を置いた。