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第22章 白河 桜子
構内でウロウロしても、名前も学部も知らない人を見つけることなんて出来るわけがなく、その人と会うことはなかった。
そして、ひと月ほどが過ぎた頃。
友達が、彼氏の友達を紹介したいから、ダブルデートしよう、と言ってきて。興味はなかったけど、友達が、ウチの彼もカッコイイけどその友達もレベル高いから!と引かず。
いきなり知らない人とカップリングされてもどうしたらいいかわからないから、まず大学のカフェでお茶くらいにして欲しい、とお願いした。
そして、友達とカフェに行った時、そこに座ってたのは、あの日、助けてくれた男性だった…
彼の友達…(私の友達の彼氏)は、相手が私だと言ってなかったみたいで。私もドキッとしてテーブルの側で立ち止まったけど、鳩が豆鉄砲食らったような顔で椅子を蹴って立ち上がった男性を、隣の椅子に座ったままニヤニヤと見上げていた。
「おまッ…ハメたな⁉︎」
「人聞きの悪い…ミスキャンパスと口聞いたって自慢してる親友に紹介してやろうと思っただけじゃん。ま、あのミスキャンパスがリコの友達だってのは最近知ったんだけどさ。」
そして、ひと月ほどが過ぎた頃。
友達が、彼氏の友達を紹介したいから、ダブルデートしよう、と言ってきて。興味はなかったけど、友達が、ウチの彼もカッコイイけどその友達もレベル高いから!と引かず。
いきなり知らない人とカップリングされてもどうしたらいいかわからないから、まず大学のカフェでお茶くらいにして欲しい、とお願いした。
そして、友達とカフェに行った時、そこに座ってたのは、あの日、助けてくれた男性だった…
彼の友達…(私の友達の彼氏)は、相手が私だと言ってなかったみたいで。私もドキッとしてテーブルの側で立ち止まったけど、鳩が豆鉄砲食らったような顔で椅子を蹴って立ち上がった男性を、隣の椅子に座ったままニヤニヤと見上げていた。
「おまッ…ハメたな⁉︎」
「人聞きの悪い…ミスキャンパスと口聞いたって自慢してる親友に紹介してやろうと思っただけじゃん。ま、あのミスキャンパスがリコの友達だってのは最近知ったんだけどさ。」