この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
some more storys
第22章 白河 桜子
翌年の冬。私は成人式を迎えた。
着物は去年から、祖父に付き添われて、加賀友禅の振袖を仕立ててもらってたけど、成人式を待たずして、夏に祖父が倒れた。
私が着物を着るのを楽しみにしてたから、お母さんにお願いして、呉服屋さんに頼んで、まだ出来てない着物の反物を持って来てもらって。病室で、反物を身頃と袖に見立てて着せてもらって、枕元で手を握った。
祖父は綺麗だよ、流石儂の孫娘だ…と笑ってくれたけど、結局、それから暫くして亡くなった。

寒くなる前に着物が仕上がって来た。
和室の衣紋掛けに広げてかけられた、手描きの加賀友禅の振袖。着物を仕立てた反物の余りでお揃いのバッグと草履も仕立てて貰って。白いミンクのファーのマフラーも準備してあった。
だけど、ちょうど周期的に生理予定日と重なるのがブルーで。
寒いのにお腹が痛くなったり、帯が苦しくてしんどくなったらどうしよう、とか。着付けが終わってからトイレに行きたくなったらどうしようとか、まさか着物を汚してしまうことはないだろうけど…その日は普段あまり使わないけどタンポンにしようかな、とか、いろいろ考えた。
だけど、成人式当日の朝になっても、生理は始まらなかった。
/728ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ