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第22章 白河 桜子
私は、心配事がひとつ減った、くらいにしか思ってなくて。
友達と成人式の会場で会って、中学や高校の同級生と楽しんで、夕方から義隆さんにも着物をみせてから家に帰った。

1月、生理が来なかったことに気づいたのは、2月に入って、次の生理周期を目前に控えて、あれ、そういえば、という感じだった。

急にドキドキしてきて。どうしよう、こういう時ってどうしたらいいんだろう…病院?どこにどうやって…?先に予約するのかしら?
誰にも相談できないまま、2月の生理周期が来ても、生理は始まらなかった…

結局、義隆さんに相談した。

「…あのね…生理が、来てないの…」

義隆さんはびっくりしたように目を見開いたけど。

「ちゃんと、調べた?」

と聞いてきた。

「どうやって…?」

「…妊娠検査薬って、あるでしょう。僕が買ってくるから、使ってみて。陽性が出たら、病院行ってみよう…」

義隆さんは直ぐに妊娠検査薬を買ってきてくれて。
結果は…陽性だった。


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