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第22章 白河 桜子
隆行が夜中に熱を出しても、義隆さんは家に居ない。
義隆さんの会社に電話したら、直ぐには帰れないから救急車を呼びなさい、とひと言言われるだけ。

救急車を呼ぼうとしても、痙攣とか意識がないとかじゃないからか、出動はできません、と言われることもあって。
隆行に何かあったらどうしよう、と泣きそうになりながらタクシーを呼んで、救急外来に走ることもあった。

救急外来で処置してもらって、またタクシーで帰る。

夜中に家に帰って、疲れて、隆行を抱いたまま寝たのか寝てないのかわからないような状態で、それでもいつのまにかうつらうつらしていて、その間に義隆さんが帰ってきたりしていた。

義隆さんに頼りたいのに頼りにさせて貰えない。
はじめのうちは、生活していけるのは義隆さんが一所懸命働いてくれるおかげなんだから、と納得してたけど、そのうちそれも当然になってきて。たまの日曜日に義隆さんが遅くまで寝ていたりすることにイライラし始めた。
私だって家事と育児は休みがないのに、いいわよね、会社は決まって休みがあって、とか。1人で外に出るって気晴らしになるんじゃない?とか、言わなくてもいいような嫌味を言ってしまう。

義隆さんは、何も言わなかった。
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