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第22章 白河 桜子
最初は、メールだけ。
メールで、お互いの生活とか、仕事や私は主に家庭の愚痴を言い合うだけだった。
義隆さんに吐き出せば、喧嘩になるような他愛ない愚痴を、吐き出す場所がある、というだけの話だった。
だけど、たったそれだけのことが、友達のいない私にとってどれだけ励みになったかわからない。
育児に対して協力的じゃなくて、いつも不安だ、と言えば、
「仕事が忙しいって言っても、あんまり極端だねぇ〜」
と同調してくれるし、
食事を作っても特に反応もないし、リクエストもないから何が食べたいかもわからないし、食べたくないモノだったら残して捨ててるし…と言えば、
「好きな人が作ってくれるご飯に食べたくないとかないでしょ⁉︎ よっぽど下手くそだってならともかくそんなこともないよね?」
と言ってくれる。
付き合ってる時は美味しいって食べてくれてた、と言ったら、
「それは、アレだ。付き合ってた時は気遣ってて、結婚したら胡座かいてんだな。なんて言うんだっけ?釣った魚に餌やらないってヤツだ。俺だったら絶対そんな思いさせないのに。毎日美味しいご飯作ってくれてありがと〜ってお礼言うよ⁉︎」
なんて愚痴にもノッてくれて。
だんだん、私は結婚相手を間違えたのかもしれない、世の中にはもっと私のことをわかってくれる人がいて、そんな人とやり直した方が、私は幸せになれるんじゃないかしら、なんて思えてきた。
メールで、お互いの生活とか、仕事や私は主に家庭の愚痴を言い合うだけだった。
義隆さんに吐き出せば、喧嘩になるような他愛ない愚痴を、吐き出す場所がある、というだけの話だった。
だけど、たったそれだけのことが、友達のいない私にとってどれだけ励みになったかわからない。
育児に対して協力的じゃなくて、いつも不安だ、と言えば、
「仕事が忙しいって言っても、あんまり極端だねぇ〜」
と同調してくれるし、
食事を作っても特に反応もないし、リクエストもないから何が食べたいかもわからないし、食べたくないモノだったら残して捨ててるし…と言えば、
「好きな人が作ってくれるご飯に食べたくないとかないでしょ⁉︎ よっぽど下手くそだってならともかくそんなこともないよね?」
と言ってくれる。
付き合ってる時は美味しいって食べてくれてた、と言ったら、
「それは、アレだ。付き合ってた時は気遣ってて、結婚したら胡座かいてんだな。なんて言うんだっけ?釣った魚に餌やらないってヤツだ。俺だったら絶対そんな思いさせないのに。毎日美味しいご飯作ってくれてありがと〜ってお礼言うよ⁉︎」
なんて愚痴にもノッてくれて。
だんだん、私は結婚相手を間違えたのかもしれない、世の中にはもっと私のことをわかってくれる人がいて、そんな人とやり直した方が、私は幸せになれるんじゃないかしら、なんて思えてきた。