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第22章 白河 桜子
そのうち、メールだけじゃ物足りなくなって。
バイトのシフトを南さんのお休みに合わせていれ、平日の昼間に会うようになった。

だけど、流石に外は近所の目もあるし、スーパーの人とかお客さんで私を知ってる人が居ないとも限らないし、不安、と言ったら、俺の部屋においで、と誘われて。

独り暮らしの部屋にお邪魔するようになった。
南さんの部屋で2人で過ごす。
そんな中、身体の関係を持つまでに、そう長い時間はかからなかった。

彼の部屋でご飯を作って食べ、いちゃいちゃする。
私のご飯を美味しいと食べて、デザートは、ヨーコさん❤︎と耳を甘噛みしてくる。

隆行のことを考えなかったわけじゃない。だけど、彼とのことがあるから、私は日々の鬱憤を吐き出す場所があって。家に帰っても隆行にも優しくできたし、イライラすることもなくなった。
ウチで晩ご飯を作るときも、彼が美味しそうに食べる想像をしながら料理すると楽しかった。

彼の好きなチキン南蛮やカルボナーラを作ることが増えて、隆行には好評だったけど、夜遅くに温めなおして食べる揚げ物や伸びたパスタは、義隆さんの口には合わなかったみたいで、廃棄率が増えた。それでも私は、リクエストしない方が悪いのよ、と開き直って、気にすることもなかった。
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