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第23章 田嶋 美佳

「私も別に…さっきコーヒー飲んだし…カフェって気分じゃないかな…」
「………」
少し待ってみても、隆行くんからどこに行こう、っていう提案はなく。2人でぼんやりと佇んだまま。
「……ホテルで休む…?」
ぽつり、と呟いたら、えっ⁉︎とスゴい勢いで食いついてきた。
「……隆行くん疲れてるみたいだし…休憩、する…?」
夏の終わりから付き合い始めて、まだエッチはしたことない。
だけど、隆行くんは、ちょくちょくしたい感じのそぶりを見せる。
私がまだ心の準備が出来なくて、躊躇するから、諦めてる感じ。
だから、多分私のOK待ちなんだろうな、とは思ってた。
隆行くんは、ごく、と息を飲んで、私をチラ見したけど、何も言わなかった。
しばらく無言でいたけど、片手で口を押さえて明後日の方を向く。
「何の前触れもなく美佳ちゃんからいきなりそんなこと言われたら…ちょ…どう反応したらいいかわかんない…」
ぱちぱち瞬きしながらそんなこと言われたら私も恥ずかしくなってきて。
「い、嫌なら別にいいよ!ちょっと思っただけだから」
慌てて否定すると
「嫌じゃないです!」
かなり食い気味に被せられた…
「…あ、の、その…お、お願いします…」
お願いしますって…なんか、ビミョーな空気が流れて。
私たちは、どちらからともなく、そこから離れるように、歩き出した。
「………」
少し待ってみても、隆行くんからどこに行こう、っていう提案はなく。2人でぼんやりと佇んだまま。
「……ホテルで休む…?」
ぽつり、と呟いたら、えっ⁉︎とスゴい勢いで食いついてきた。
「……隆行くん疲れてるみたいだし…休憩、する…?」
夏の終わりから付き合い始めて、まだエッチはしたことない。
だけど、隆行くんは、ちょくちょくしたい感じのそぶりを見せる。
私がまだ心の準備が出来なくて、躊躇するから、諦めてる感じ。
だから、多分私のOK待ちなんだろうな、とは思ってた。
隆行くんは、ごく、と息を飲んで、私をチラ見したけど、何も言わなかった。
しばらく無言でいたけど、片手で口を押さえて明後日の方を向く。
「何の前触れもなく美佳ちゃんからいきなりそんなこと言われたら…ちょ…どう反応したらいいかわかんない…」
ぱちぱち瞬きしながらそんなこと言われたら私も恥ずかしくなってきて。
「い、嫌なら別にいいよ!ちょっと思っただけだから」
慌てて否定すると
「嫌じゃないです!」
かなり食い気味に被せられた…
「…あ、の、その…お、お願いします…」
お願いしますって…なんか、ビミョーな空気が流れて。
私たちは、どちらからともなく、そこから離れるように、歩き出した。

