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第23章 田嶋 美佳

ウエィティングスペースに入って、周りを見る。中にタブレットが置いてあって、無音生の動画が勝手に流れてる。
偶にそのタブレットの画面が、全室真っ暗な写真パネルに切り替わる。
部屋が空いたらそのタブレットで確認して、入室の意思表示ができる感じだった。
しばらく他愛ない話をしてたけど、部屋が空くより先に、別のカップルが入って来た。
写真パネルを確認してだのだろう、私たち同様に向かい側にあるウェイティングスペースに入ったようだった。
隆行くんがいきなり、
「やっぱ、別のとこ行こう。」
と私の手を引いて出入口に連れて行った。
待ってればさっきのカップルより先に入れるハズなのに、どうしたんだろ?と思いながら、手を引かれるままについていく。
そのまま外に出て、また近くのホテルに入る。
さっきとは違うトコなのに、こういうトコってどっか似通ってるのかな。あんまり雰囲気の違いがない。
なんとか高級感を醸し出そうと頑張っております、という努力の跡が見られるクリーム色のレンガ調の壁と至る所に置かれたフェイクグリーンの鉢植え。
そこは2部屋ほど空いてて、写真の下についてるプライス的にちょっとグレードの高い部屋っぽかったけど、隆行くんがそのうちのひとつのパネルに触れると、ピッという軽い音に続いて、ジー…という音がして、レシートのようなものが出てくる。
部屋番号が書かれたそれを引きちぎり、隆行くんは私に、行こう、と促した。
偶にそのタブレットの画面が、全室真っ暗な写真パネルに切り替わる。
部屋が空いたらそのタブレットで確認して、入室の意思表示ができる感じだった。
しばらく他愛ない話をしてたけど、部屋が空くより先に、別のカップルが入って来た。
写真パネルを確認してだのだろう、私たち同様に向かい側にあるウェイティングスペースに入ったようだった。
隆行くんがいきなり、
「やっぱ、別のとこ行こう。」
と私の手を引いて出入口に連れて行った。
待ってればさっきのカップルより先に入れるハズなのに、どうしたんだろ?と思いながら、手を引かれるままについていく。
そのまま外に出て、また近くのホテルに入る。
さっきとは違うトコなのに、こういうトコってどっか似通ってるのかな。あんまり雰囲気の違いがない。
なんとか高級感を醸し出そうと頑張っております、という努力の跡が見られるクリーム色のレンガ調の壁と至る所に置かれたフェイクグリーンの鉢植え。
そこは2部屋ほど空いてて、写真の下についてるプライス的にちょっとグレードの高い部屋っぽかったけど、隆行くんがそのうちのひとつのパネルに触れると、ピッという軽い音に続いて、ジー…という音がして、レシートのようなものが出てくる。
部屋番号が書かれたそれを引きちぎり、隆行くんは私に、行こう、と促した。

