この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
some more storys
第25章 新田 誠治 ー プロポーズの後 ー
「カレーも!あとねぇ…」

誠大は桜子さんの耳元に口を近づけ、ごにょごにょと小声で話した。なんと言ったのかは聞こえなかったが、桜子さんが大きく頷き、

「一緒に寝ようね。絵本もよんであげるからね。」

と言った。
そうか…誠大が物心ついた頃には、もう響子は闘病生活に入ってたから、一緒に寝た記憶もない、のか…
妊娠中も、子供特有の寝相の悪さで、腹を蹴られたりしたら、と俺が意識的に響子から離して俺が間に入って寝たりしたのもあるけど…
そう思うと可哀想なことしたな、とも思う。
母親に甘えたい年頃に違いないのに。まぁ、病気に関しては俺がどうにか出来た問題じゃないんだけど。今思えば、もっと響子との時間を作ってやれたのかもしれない、と思う。当時は、何とかして良くなってほしいと、山を乗り越えるのに必死で。
この山を乗り越えられない、なんて考えたくもなくて。
最後の時間を大切に、なんて、あんまり考えなかったもんなぁ…
/728ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ