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第25章 新田 誠治 ー プロポーズの後 ー
「材料、色々使っちゃっていいんですか?」

「あ、うん、別に何でも。」

「夕飯の予定とか?」

「週末は、だいたいカレーなんだ。子供はカレー食わせときゃ文句言わないからさ。それ以外俺の料理は不評でね。」

「じゃあ…夕飯は、卵はたくさんあるから、誠大くんのリクエストのオムライスにしましょうか?…鶏肉は、買う。人参、玉ねぎ、があって…あと使っても良さそうなもの…」

桜子さんはしばらく考え、

「鮭のホイル焼き、とか?」

「あ、好き!」

「じゃあ、それと。お味噌汁を具沢山に…あ、豚肉入れて豚汁にしましょうか?」

「うん!大好き!」

そうして、昼飯は豚汁と炊きたてのご飯。もうこれだけでも十分なのに、ホイルを開けると鮭の周りにネギとキノコがたくさん入ってて。それにピリ辛の中華風ダレをかけてくれる。
めちゃくちゃ美味かった。

2時ごろ、実家に子供たちを迎えに行って。

帰りに鶏肉を買って、夜はオムライスを作ってくれて。
それには誠大も満希も大喜びで。
あぁ、家族団欒ってこんなんなんだな、って思い出した。

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