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第2章 高野 正一郎
「子供やないんやから…」
やれやれと溜息をつき、俺の隣に座り込む。
「やかましい。あんな性悪オンナ、やめとけ。」
「やめとけて、兄貴が貰わんのやったら俺が引き受けなしゃあないやろう。俺は別に決めた相手も居らんし、丸く収めるにはそれしかないんや。」
「義理の妹でもごめんやけどな。お前、あいつ連れてどっか行け。」
「どっかて…多分タエさん家事がでけんのとちゃうかな…同居はさせて貰うと思うけど…」
「知るか」
「タエさんと添うんが嫌ならせめてそのくらいの条件は飲んでくれんとな。」
俺はチッと舌打ちをした。
家に帰ると、タエは恨みがましく俺を睨みつけ、土間に唾を吐く。
「アンタみたいな乱暴な男こっちから願い下げやわ!」
「あぁそうか!ほんなら身内になんのも嫌やろうな‼︎ とっとと帰りゃえぇのにまだ居ったんか!」
売り言葉に買い言葉、猫の縄張り争いの如く、二人毛を逆立てた。
それを浩次郎と両親がなんとか宥めて収める。
そうして、周りにはハナから浩次郎に貰うた風を装い、タエの親には親父がどうも上とは反りが合わんようで、と頭を下げて事情を話した、と聞いた。
やれやれと溜息をつき、俺の隣に座り込む。
「やかましい。あんな性悪オンナ、やめとけ。」
「やめとけて、兄貴が貰わんのやったら俺が引き受けなしゃあないやろう。俺は別に決めた相手も居らんし、丸く収めるにはそれしかないんや。」
「義理の妹でもごめんやけどな。お前、あいつ連れてどっか行け。」
「どっかて…多分タエさん家事がでけんのとちゃうかな…同居はさせて貰うと思うけど…」
「知るか」
「タエさんと添うんが嫌ならせめてそのくらいの条件は飲んでくれんとな。」
俺はチッと舌打ちをした。
家に帰ると、タエは恨みがましく俺を睨みつけ、土間に唾を吐く。
「アンタみたいな乱暴な男こっちから願い下げやわ!」
「あぁそうか!ほんなら身内になんのも嫌やろうな‼︎ とっとと帰りゃえぇのにまだ居ったんか!」
売り言葉に買い言葉、猫の縄張り争いの如く、二人毛を逆立てた。
それを浩次郎と両親がなんとか宥めて収める。
そうして、周りにはハナから浩次郎に貰うた風を装い、タエの親には親父がどうも上とは反りが合わんようで、と頭を下げて事情を話した、と聞いた。