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第25章 新田 誠治 ー プロポーズの後 ー

「おかしいでしょ?和洋折衷なのよね、ウチ。」
うん、確かに和洋折衷だとは思うけど…どっちにしてもスゲェ高そう、って感想しかなくて、おかしいとかはわからない。
奥の扉からお父さんらしき60手前くらいのおじさんが出てきて。
「新田さん、ですね。桜子から話は聞いてます。…どうぞ?」
と椅子を示されたので、軽く腰掛けてみた。桜子さんが隣に座る。
すぐに上品なおばさんがこれまた高そうなティーセットで紅茶を出してくれて。あぁ、和菓子じゃない方が良かったのかな、とか焦りながら、
「あ、あの、つまらないものですが!」
と持ってきた紙袋を渡すと、
「あら! 長久堂の羊羹!好きなのコレ!ありがとうございます。」
と気さくに笑ってくれて。その笑顔が桜子さんにそっくりで。
あぁ、お母さんだ、と思ったら少し緊張が解けた。
改めてお父さんと名刺交換から始める。お父さんの名刺をもらうと、肩書きは大企業の部長。
やっぱりな…なんか、大した会社でもないとこの平社員なんて、どう思われるんだろう…
「桜子の、過去に関してはきちんと話したと、本人は言ってるんですが、そこに認識違いはありませんか?」
うん、確かに和洋折衷だとは思うけど…どっちにしてもスゲェ高そう、って感想しかなくて、おかしいとかはわからない。
奥の扉からお父さんらしき60手前くらいのおじさんが出てきて。
「新田さん、ですね。桜子から話は聞いてます。…どうぞ?」
と椅子を示されたので、軽く腰掛けてみた。桜子さんが隣に座る。
すぐに上品なおばさんがこれまた高そうなティーセットで紅茶を出してくれて。あぁ、和菓子じゃない方が良かったのかな、とか焦りながら、
「あ、あの、つまらないものですが!」
と持ってきた紙袋を渡すと、
「あら! 長久堂の羊羹!好きなのコレ!ありがとうございます。」
と気さくに笑ってくれて。その笑顔が桜子さんにそっくりで。
あぁ、お母さんだ、と思ったら少し緊張が解けた。
改めてお父さんと名刺交換から始める。お父さんの名刺をもらうと、肩書きは大企業の部長。
やっぱりな…なんか、大した会社でもないとこの平社員なんて、どう思われるんだろう…
「桜子の、過去に関してはきちんと話したと、本人は言ってるんですが、そこに認識違いはありませんか?」

