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第25章 新田 誠治 ー プロポーズの後 ー
「は、はい!聞きました。」
「どう、思われました?」
「え?」
「正直に、聞かせてください。桜子の過去を聞いた時に、あなたがどう感じたか。軽蔑したのか、馬鹿だと思ったか。」
「…どちらも…ただ、幼かったんだろうとしか…彼女も、相手も、不器用だったんだろうな、と思いました…」
お父さんは安心したように笑った。
「そう、言って頂けると嬉しく思います。馬鹿な真似をした娘ですが…親馬鹿かもしれませんが、決して悪い娘ではないんですよ。包容力のある男性とご縁があれば、とずっと願っていました。」
包容力…あるのか?俺に…
「こちらこそ、収入も大したことないですし…桜子さんを幸せにする自信は、正直無いんです…というか、桜子さんのお家のコトをきちんと聞いてなかったので…今日、こちらに来させてもらって、不安になりました…格差がありすぎて…おまけに、コブ付きですし。」
「桜子から聞きました。…奥さんと死別された、と…」
俺はこくりと頷く。
「子供さんが、桜子に懐いてくれているみたいですね?」
「はぁ…」
「うちには、孫がおりません。ぜひ、会わせていただけませんか?」
驚いて顔を上げた俺に、お父さんが優しい顔で微笑む。
「写真も見せて貰ったの!可愛い男の子と女の子!あなたのお母さんや亡くなった奥さんのご両親さえ良ければ、3人目のおじいちゃんおばあちゃんになれたらいいな、と思ってるんです。」
「どう、思われました?」
「え?」
「正直に、聞かせてください。桜子の過去を聞いた時に、あなたがどう感じたか。軽蔑したのか、馬鹿だと思ったか。」
「…どちらも…ただ、幼かったんだろうとしか…彼女も、相手も、不器用だったんだろうな、と思いました…」
お父さんは安心したように笑った。
「そう、言って頂けると嬉しく思います。馬鹿な真似をした娘ですが…親馬鹿かもしれませんが、決して悪い娘ではないんですよ。包容力のある男性とご縁があれば、とずっと願っていました。」
包容力…あるのか?俺に…
「こちらこそ、収入も大したことないですし…桜子さんを幸せにする自信は、正直無いんです…というか、桜子さんのお家のコトをきちんと聞いてなかったので…今日、こちらに来させてもらって、不安になりました…格差がありすぎて…おまけに、コブ付きですし。」
「桜子から聞きました。…奥さんと死別された、と…」
俺はこくりと頷く。
「子供さんが、桜子に懐いてくれているみたいですね?」
「はぁ…」
「うちには、孫がおりません。ぜひ、会わせていただけませんか?」
驚いて顔を上げた俺に、お父さんが優しい顔で微笑む。
「写真も見せて貰ったの!可愛い男の子と女の子!あなたのお母さんや亡くなった奥さんのご両親さえ良ければ、3人目のおじいちゃんおばあちゃんになれたらいいな、と思ってるんです。」