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第27章 幸村 順一
「実際結構キツいんだよ。遠方への転勤なら自分の案件渡しちゃって、あとはヨロシクっつって自分が引き継ぐのは異動後だろ。だけど近距離だから今神戸と大阪半々でさ。受け渡しが同時進行なわけ。神戸の荻野は3末までで、有休やらなんやらの絡みで実際出てくんのは2月いっぱいってトコらしいから、客先もそう何回も回れるわけじゃないんだよ。受け取る先のケツは決まってんのに渡す方はさ…課長どうやら新入社員に渡すつもりで一旦阿部と中谷に引き継げって言うんだよ?アイツらだって自分の案件もってるし、後々自分がメインになるワケじゃないってタカ括ってるから全然進まなくってさ。神戸に行ってもズルズルこっちの仕事やんなきゃなんないのかと思うと滅入るどころの話じゃないわ…」
吐き出した深い溜息が深刻さを物語る。
「大変だな…お前結構デカいトコもってんのにそこ新入社員に任せちゃって大丈夫なん?売上下がんじゃねえの?」
「知るか! 落としたら課長が責任取ってくれんだろ。もうそうとでも思わんとやってられんよ…」
再びはぁー、と深い溜息を吐いて、運ばれてきた定食の味噌汁を飲んだ。
吐き出した深い溜息が深刻さを物語る。
「大変だな…お前結構デカいトコもってんのにそこ新入社員に任せちゃって大丈夫なん?売上下がんじゃねえの?」
「知るか! 落としたら課長が責任取ってくれんだろ。もうそうとでも思わんとやってられんよ…」
再びはぁー、と深い溜息を吐いて、運ばれてきた定食の味噌汁を飲んだ。