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第27章 幸村 順一
「順一さんには、こっち。」
大丸の紙袋から、カッチリした箱を取り出した。
「あれ?俺のカップケーキはないの?」
「あるけど…食べる?」
「食べる。」
清美は苦笑して、台所からカップケーキを持ってきた。
「どうぞ?子供のおやつだけど。」
「清美が作ってくれたんだろ?家庭のバレンタインって感じでいいじゃん。」
「えー。せっかく大丸で美味しそうなの買ったのに…」
「それも勿論貰うけど。それはそれ、これはこれだよ。」
コーヒーを飲みつつ、甘いカップケーキを食べた。
「昌希がもうちょい大きくなったらさ。アレ作ってよ。ナッツがいっぱい入ったやつ。薄くて固めの。四角とかに切ってるケーキ。なんて言うんだっけ。」
「…ブラウニー?」
「あぁ、そうそう、それ。俺アレ好きなんだ。」
「いいわよ。来年くらいならもう食べられるかなー」
「楽しみにしとく。」
「わかった。」
清美が俺に買ってくれたのは、フォンダンショコラってやつで。
箱から出して、トースターで温めて出してくれた。
見た目はカップケーキにも似てるけど、表面はカップケーキみたくふんわりしてなくて、ちょっと沈んだ感じ。
フォークで割ると中からトロッとチョコが流れて。
洋酒が効いてて、本当にオトナの味。
ものすごく濃厚で、美味かった。
大丸の紙袋から、カッチリした箱を取り出した。
「あれ?俺のカップケーキはないの?」
「あるけど…食べる?」
「食べる。」
清美は苦笑して、台所からカップケーキを持ってきた。
「どうぞ?子供のおやつだけど。」
「清美が作ってくれたんだろ?家庭のバレンタインって感じでいいじゃん。」
「えー。せっかく大丸で美味しそうなの買ったのに…」
「それも勿論貰うけど。それはそれ、これはこれだよ。」
コーヒーを飲みつつ、甘いカップケーキを食べた。
「昌希がもうちょい大きくなったらさ。アレ作ってよ。ナッツがいっぱい入ったやつ。薄くて固めの。四角とかに切ってるケーキ。なんて言うんだっけ。」
「…ブラウニー?」
「あぁ、そうそう、それ。俺アレ好きなんだ。」
「いいわよ。来年くらいならもう食べられるかなー」
「楽しみにしとく。」
「わかった。」
清美が俺に買ってくれたのは、フォンダンショコラってやつで。
箱から出して、トースターで温めて出してくれた。
見た目はカップケーキにも似てるけど、表面はカップケーキみたくふんわりしてなくて、ちょっと沈んだ感じ。
フォークで割ると中からトロッとチョコが流れて。
洋酒が効いてて、本当にオトナの味。
ものすごく濃厚で、美味かった。