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第27章 幸村 順一
子供たちを風呂に入れ、先に出すと清美が支度をして寝かし付けてくれる。
俺はのんびり湯に浸かってから髭を剃り、風呂を出た。

寝室を覗くと、清美がムクッと身体を起こす。

「いやだ、寝ちゃってた…お風呂入らなきゃ。」

「2人は?もう寝た?」

「うん。」

「今から風呂入る?」

「うん。」

「清美さ…今って、生理だったりする?」

「…違うけど…」

「じゃ、どう?コレ、使ってみない?」

ポケットから、例のペロペロキャンディを出す。

「へ?キャンディ?使うって…」

手に取ってまじまじとソレを見て、キャンディじゃない、と認識した途端。

「…順一さん…」

上目遣いで睨まれたから、ニヤ、と笑って誤魔化し、清美の肩を抱いて、額に軽くキスをした。

「…お風呂、入ってくる…」

「ん。部屋で待ってる。」

子供たちは基本清美の部屋で清美と寝てて。俺は俺の部屋で1人で寝てる。俺1人寝るのが遅いってのもあるし、寝室を分けとくと、こういう事、も出来るから。
あとは、誰かが風邪ひいたりとか、隔離したい時も便利だし。
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