この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
some more storys
第2章 高野 正一郎
「何しに来たん…」
「何しにて。お前こそ自分が何しとるかわかっとんのか?お前の嫁が実家の前で大騒ぎしとるて近所中の笑いモンじゃ。ふう悪い…とっとと帰るぞ!」
立つ気配がないから腕を掴んで立たそうとしたら、
「離して!」
と俺の手を振り解く。探し回って迎えに来たのに何じゃその態度は!
「早よ立たんか!この阿呆が!」
無理矢理引っ張り上げて前襟を掴んだ。
そしたらいきなり。
「何や阿呆て!何でうちがあんたに阿呆呼ばわりされなあかんの⁉︎うちが何したん?何でうちばっかりこんな目に遭うん?だいたい夫、夫て言うけどな、あんたがうちに何してくれたん⁉︎嫁のひとりも満足させられんで何が夫や、偉そうに!そない偉そうにすんねやったらうちを笑わせてからにして!そんなことも出来んで威張んなこのボケが!」
あまりの剣幕に、思わず手を離す。直ぐには言葉も出んかった。
何度か瞬きしたら、なんやおかしなって来て、腹を抱えて笑うた。
「何しにて。お前こそ自分が何しとるかわかっとんのか?お前の嫁が実家の前で大騒ぎしとるて近所中の笑いモンじゃ。ふう悪い…とっとと帰るぞ!」
立つ気配がないから腕を掴んで立たそうとしたら、
「離して!」
と俺の手を振り解く。探し回って迎えに来たのに何じゃその態度は!
「早よ立たんか!この阿呆が!」
無理矢理引っ張り上げて前襟を掴んだ。
そしたらいきなり。
「何や阿呆て!何でうちがあんたに阿呆呼ばわりされなあかんの⁉︎うちが何したん?何でうちばっかりこんな目に遭うん?だいたい夫、夫て言うけどな、あんたがうちに何してくれたん⁉︎嫁のひとりも満足させられんで何が夫や、偉そうに!そない偉そうにすんねやったらうちを笑わせてからにして!そんなことも出来んで威張んなこのボケが!」
あまりの剣幕に、思わず手を離す。直ぐには言葉も出んかった。
何度か瞬きしたら、なんやおかしなって来て、腹を抱えて笑うた。