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第29章 望月 朋会
「嫌…?」
美桜は心配そうに小首を傾げて晃一くんの顔を覗き込む。
「嫌、ではないよ…そんなちっこいトキからオンナはオンナなんだなって思うと、そりゃ何考えてるかわかんなくても不思議じゃないな、とは思うけど。」
晃一くんがぽりぽりと頰を掻きながら目を逸らす。
そんな仕草も順ちゃんにそっくり。私は懐かしさにふふ、と微笑む。
「全く違うから、惹かれ合うのよ。でも面倒くさいのよねぇ、コレがまた。ま、その面倒くささも含めてカワイイと思たら長続きするわ。」
「でた、ともちゃんの人生の先輩語録。」
「何よそれ。」
チラッと睨みながら、美桜に向かって手を出して、イヤリングを頂戴、とジェスチャーする。
「このイヤリングは返してもらおうかな?」
美桜は私の手にイヤリングを置きながら不思議そうに聞いてきた。
「大事なものだったの?」
「美桜が欲しがるから、コレならあげてもいいわってあげたけど。高いものじゃないと思うけど、貰ったものだから、思い出は思い出なの。美桜ももうつけないでしょ?憧れの王子様と結ばれたんだから。」
美桜は心配そうに小首を傾げて晃一くんの顔を覗き込む。
「嫌、ではないよ…そんなちっこいトキからオンナはオンナなんだなって思うと、そりゃ何考えてるかわかんなくても不思議じゃないな、とは思うけど。」
晃一くんがぽりぽりと頰を掻きながら目を逸らす。
そんな仕草も順ちゃんにそっくり。私は懐かしさにふふ、と微笑む。
「全く違うから、惹かれ合うのよ。でも面倒くさいのよねぇ、コレがまた。ま、その面倒くささも含めてカワイイと思たら長続きするわ。」
「でた、ともちゃんの人生の先輩語録。」
「何よそれ。」
チラッと睨みながら、美桜に向かって手を出して、イヤリングを頂戴、とジェスチャーする。
「このイヤリングは返してもらおうかな?」
美桜は私の手にイヤリングを置きながら不思議そうに聞いてきた。
「大事なものだったの?」
「美桜が欲しがるから、コレならあげてもいいわってあげたけど。高いものじゃないと思うけど、貰ったものだから、思い出は思い出なの。美桜ももうつけないでしょ?憧れの王子様と結ばれたんだから。」