この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
some more storys
第29章 望月 朋会
健人さんが帰って来て、晩ご飯を食べる。
ダイニングに向かい合わせで座って、ご飯を食べてると。健人さんがポツリと呟く。
「イヤリングなんて珍しい…」
「バレた?」
「バレたも何も耳元で揺れてたらイヤでも目に入るよ。家では普段アクセサリーつけないし。つけたとしても小ぶりなピアスが好みだろう?そんなイヤリング持ってたのも知らなかった。」
この人は本当に、私のことをよく見てる。
順ちゃんと対照的。
違うな。
順ちゃんにとって、私は隣の家のコで、注視する対象じゃなかった。だから私が何をしてもどんなカッコをしてても、気に止めることがない。
だけど、健人さんは、私をよく見てくれてるから、好みも知ってるし、些細な変化にも気づいてくれる。
「昼間、美桜と晃一くんが遊びに来たの。赤ちゃんの頃のモノとか持って帰ったのよ。」
「えぇ〜。なんで僕のいない時に来るんだろう…しかも晃一くんは仕事じゃなかったんだ?」
「ん。なんか休日出勤したから代休とか言ってた。」
「まぁそんなトコだろうけど…」
それにしたって…来るなら明日来ればいいのに…と自分だけ除け者にされたことにブツブツと口を尖らせた。
ダイニングに向かい合わせで座って、ご飯を食べてると。健人さんがポツリと呟く。
「イヤリングなんて珍しい…」
「バレた?」
「バレたも何も耳元で揺れてたらイヤでも目に入るよ。家では普段アクセサリーつけないし。つけたとしても小ぶりなピアスが好みだろう?そんなイヤリング持ってたのも知らなかった。」
この人は本当に、私のことをよく見てる。
順ちゃんと対照的。
違うな。
順ちゃんにとって、私は隣の家のコで、注視する対象じゃなかった。だから私が何をしてもどんなカッコをしてても、気に止めることがない。
だけど、健人さんは、私をよく見てくれてるから、好みも知ってるし、些細な変化にも気づいてくれる。
「昼間、美桜と晃一くんが遊びに来たの。赤ちゃんの頃のモノとか持って帰ったのよ。」
「えぇ〜。なんで僕のいない時に来るんだろう…しかも晃一くんは仕事じゃなかったんだ?」
「ん。なんか休日出勤したから代休とか言ってた。」
「まぁそんなトコだろうけど…」
それにしたって…来るなら明日来ればいいのに…と自分だけ除け者にされたことにブツブツと口を尖らせた。