この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
some more storys
第30章 幕間…SS集…⑤
「…この状態で、何もないとしたら…映画かドラマの撮影くらいだろうね…」

そうとしか言えなかった。だってホテルの一室で、裸の男女が同じベッドに寝てるんだぞ?安い映画の事後シーンしかありえないだろう…

「…ですよ、ね…」

誘ったのは君の方じゃないか、なんて、言っても仕方がない状況なことくらいは理解ってる。でもじゃあ何と言えばいい?
可愛いと思ったことは事実だが、だからといって責任を持って交際なんてできる立場でもない。そもそもそんなこと彼女が望む訳がない。素面になってそんなこと言えるとしたら、そりゃ相当な老けセンだろ…とそこまで考えて、自分で考えたことなのに若干凹む。
幾らか払うか何か望むものでも買って、これで勘弁してくださいとでも言えばいいのか?いや、だからと言って車やマンションと言われたらどうしよう…一瞬のうちに色々考えて頭を抱えた私の耳に飛び込んできたのは、想定の斜め上の言葉だった。

「…ありがとう、ございます…」

「………へ…?」

頭を抱えた手を離し、ポカンと彼女を見る。

「…とても…満たされた気分、です…彼が…結婚、したんです…」

あぁ、初めての彼とか言ってたヤツか…結婚した、てことは、二股を掛けられていて、振られた、ってことなのかな…

「…大学の、先輩で…相手のコも、知ってるコでした…結婚式の、招待状が届いたんですよ?…酷くないですか…?」

そりゃ酷いな。でも、例えば新婦側が及川に招待状を送りたい、と言ったとして、その男は何とも思わなかったのか?…いや、思ったことも言えなかったのか…下手なこと言えば藪蛇だもんな。招待状を見た及川のショックは察して余りあるが、今頃その男は欠席の返信を心待ちにしているだろうな…披露宴で妻と二股掛けた女とスリーショットだなんて地獄絵図でしかないだろう…
まぁ、それも自業自得ってモンなんだろうけど…
/728ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ