この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
some more storys
第31章 吉田 理恵

圭吾くんが向かったのは、店内ではなくて、整備スペースというのかしら、大きなガレージのようなところ。
でもそこから事務所のようなトコロに入って行く。
え?ココって、関係者以外立入禁止的な感じじゃないの…?
という私の疑問を他所に、ガラス窓のついた扉を開けて、どうも、と挨拶した。
デスクやパソコンの他に、車のパーツなのか、私にはよく分からないものが沢山ある、雑多な室内。
「あ、いらっしゃい。」
休憩していたらしきスタッフさんが雑誌から顔を上げ、咥えていた煙草を灰皿で消した。
「すみません。ちょっと、また見せて貰いに来ました。もうすぐ一緒に住むので、やっぱ同居人の許可がないと…」
と、圭吾くんが向かった先にいたのは、小さなゲージの中で眠る、真っ黒の仔猫だった。
「…何でこんなトコに猫がいるの…?」
思わず口をついて出た素朴な疑問に、スタッフさんが苦笑する。
「一昨日点検に来た車の中に入ってて。」
「車に居たならその車の持ち主の猫ちゃんじゃないんですか?」
でもそこから事務所のようなトコロに入って行く。
え?ココって、関係者以外立入禁止的な感じじゃないの…?
という私の疑問を他所に、ガラス窓のついた扉を開けて、どうも、と挨拶した。
デスクやパソコンの他に、車のパーツなのか、私にはよく分からないものが沢山ある、雑多な室内。
「あ、いらっしゃい。」
休憩していたらしきスタッフさんが雑誌から顔を上げ、咥えていた煙草を灰皿で消した。
「すみません。ちょっと、また見せて貰いに来ました。もうすぐ一緒に住むので、やっぱ同居人の許可がないと…」
と、圭吾くんが向かった先にいたのは、小さなゲージの中で眠る、真っ黒の仔猫だった。
「…何でこんなトコに猫がいるの…?」
思わず口をついて出た素朴な疑問に、スタッフさんが苦笑する。
「一昨日点検に来た車の中に入ってて。」
「車に居たならその車の持ち主の猫ちゃんじゃないんですか?」

