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第31章 吉田 理恵

「あ、車内って意味じゃなくて、エンジンルームの中に居たんですよ。オーナーさんにも確認しましたけど、違うっていうし、猫アレルギーだから困るって言われて。仕方なく店で保護してるんですけどね…」
「エンジンルームって…」
「ボンネットの中だよ。」
圭吾くんがこっそりと教えてくれた。
「そんな中にどうやって入るんですか?」
「冬場には偶にあるんですよ。エンジン止めたばっかりの車って温かいから、猫が車の下で暖をとったり雨風凌いだりね。で、時間が経つと勿論温度が下がっていくでしょ。このくらいの仔猫だと、あったかいトコロを求めてタイヤ登って、隙間から入り込んじゃったりもするんです。」
「そうなんですか…」
「でも、エンジンルームって中は結構複雑だから、入ったはいいけど出られない、ってことになりがちで、大抵助からないんですよね…」
「それって…!」
スタッフさんは困ったような顔で溜息を吐いた。
「エンジンルームって…」
「ボンネットの中だよ。」
圭吾くんがこっそりと教えてくれた。
「そんな中にどうやって入るんですか?」
「冬場には偶にあるんですよ。エンジン止めたばっかりの車って温かいから、猫が車の下で暖をとったり雨風凌いだりね。で、時間が経つと勿論温度が下がっていくでしょ。このくらいの仔猫だと、あったかいトコロを求めてタイヤ登って、隙間から入り込んじゃったりもするんです。」
「そうなんですか…」
「でも、エンジンルームって中は結構複雑だから、入ったはいいけど出られない、ってことになりがちで、大抵助からないんですよね…」
「それって…!」
スタッフさんは困ったような顔で溜息を吐いた。

