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第31章 吉田 理恵

「私あの子から貴女と付き合ってどのくらいなのかとか全然聞いてないし、理恵さんが何歳なのかも知らないから、単純に思ってるだけなんだけど。あの子は今28…誕生日来たら29になんのよね。今のご時世、20代で結婚なんて考えてないって言われるのもわかってるのよ?2人が子供を持たないって選択なら、私は別に孫の顔見せろなんて言わないけどさ。本人達に子供を持ちたいって願望があるなら、そんな悠長なことも言ってられないと思うの。結婚してすぐに妊娠するかどうかはわからないし。何より子供は産んで終わりじゃないからさ。時代が変わったって働ける年齢って限りがあるじゃない?定年のない自営業ならまだしもね。大学まで出そうと思ったら20年以上は働いとかないといけないわけだし。そういう諸々考えるとねぇ…って私は思うんだけど。あの子の前でこういう話すると怒るからさぁ…」
「…具体的に、時期は決めてないんですけど…将来的には、というような話は…ただ、私も仰る通りだとは思ってます。」
「そ。なら早いうちに2人でしっかり話し合って。私はこれ以上の口出しはしないから。」
お母さんは紅茶を飲み、猫を抱っこした。
「ふくー。あんたのご主人帰ってこないわねぇ〜」
…名前はもうフクで決定なのかな…
「…具体的に、時期は決めてないんですけど…将来的には、というような話は…ただ、私も仰る通りだとは思ってます。」
「そ。なら早いうちに2人でしっかり話し合って。私はこれ以上の口出しはしないから。」
お母さんは紅茶を飲み、猫を抱っこした。
「ふくー。あんたのご主人帰ってこないわねぇ〜」
…名前はもうフクで決定なのかな…

