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第35章 新田 桜子
成人式の写真だけ剥がして持って行こうかと思ったけど、厚い台紙にぴっちりと貼り付けられたまま20年以上…30年近い年月を過ぎた写真は、どうやっても剥がせそうになく。
無理に剥がしたら破れそうだから、諦めてアルバム毎持って降りた。
「どこ行ってたの?」
誠治さんに聞かれて、私はアルバムを示す。
「写真、探してたの。」
「え!ママの写真⁉︎ 見せて見せて!」
満希も誠大も興味シンシンでアルバムを見たけど、
懐かしがってくれたのは誠治さんだけで。子供は当然だけど、コントみたい…とビミョーな反応だった。
「あれ、この写真…」
誠治さんが1枚の写真を指差す。
私が2回生の時の学祭のミスコンで二連覇した時の写真だった。
「俺コレ見たよ!」
「ウソ⁉︎」
「ホントホント。俺は大阪の大学だったけど、高校の時の友達がココで。1回の時の学祭が一週違いだったからお互い遊びに行ったんだ。うわぁ…マジか!うわぁ…なんかトリハダ立ってきた…」
無理に剥がしたら破れそうだから、諦めてアルバム毎持って降りた。
「どこ行ってたの?」
誠治さんに聞かれて、私はアルバムを示す。
「写真、探してたの。」
「え!ママの写真⁉︎ 見せて見せて!」
満希も誠大も興味シンシンでアルバムを見たけど、
懐かしがってくれたのは誠治さんだけで。子供は当然だけど、コントみたい…とビミョーな反応だった。
「あれ、この写真…」
誠治さんが1枚の写真を指差す。
私が2回生の時の学祭のミスコンで二連覇した時の写真だった。
「俺コレ見たよ!」
「ウソ⁉︎」
「ホントホント。俺は大阪の大学だったけど、高校の時の友達がココで。1回の時の学祭が一週違いだったからお互い遊びに行ったんだ。うわぁ…マジか!うわぁ…なんかトリハダ立ってきた…」