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第36章 間宮 涼香
同級生を好きになった男のコの話。
読んだときは違和感しか感じなかったのに、何故今それを思い出したのか、私にもよくわからない。ただ、もしかしたら…と思ってしまい、そんなバカな、とかぶりを振った。
結局、ピッチャーはヒットを打たれて試合は終了した。
智之を車に乗せて帰る途中。
「ねぇ智。」
ハンドルを握ったまま話しかけた。
「何…」
試合に負けた事を我が事のように落ち込む智之はテンションが低かった。
「アンタあのピッチャーの子が好きなんだったりして?」
カマをかけてみようと思っただけ。
確証があった訳じゃない。
それなのに智之が、固まった。
否定して欲しかった。
「姉ちゃんナニ言ってんの⁉︎ ンなワケないだろ!」って…
だけど智之は目を白黒させて明らかに狼狽えてた。
カマ、かけただけだったんだけどな…
私は核心をついてしまったようだった…
読んだときは違和感しか感じなかったのに、何故今それを思い出したのか、私にもよくわからない。ただ、もしかしたら…と思ってしまい、そんなバカな、とかぶりを振った。
結局、ピッチャーはヒットを打たれて試合は終了した。
智之を車に乗せて帰る途中。
「ねぇ智。」
ハンドルを握ったまま話しかけた。
「何…」
試合に負けた事を我が事のように落ち込む智之はテンションが低かった。
「アンタあのピッチャーの子が好きなんだったりして?」
カマをかけてみようと思っただけ。
確証があった訳じゃない。
それなのに智之が、固まった。
否定して欲しかった。
「姉ちゃんナニ言ってんの⁉︎ ンなワケないだろ!」って…
だけど智之は目を白黒させて明らかに狼狽えてた。
カマ、かけただけだったんだけどな…
私は核心をついてしまったようだった…