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第36章 間宮 涼香
「龍沢さん、次のお休みの前の晩、予定空いてますか?」
「え?」
仕事終わり、家に帰る前の龍沢さんを呼び止める。
私はシフト表を確認し、龍沢さんのお休みの予定を聞いた。
その日はちょうど、私の誕生日の日だった。
「…特に予定はないけど、何か?」
「…お酒、呑みに連れてって下さい。約束したでしょ?昔。」
「…約束?…したっけ…」
眉間にしわを寄せ、明後日の方向を睨んで考える龍沢さん。
「しましたよ!龍沢さん、20歳になったら、って言いました。」
「…あぁ、アレか。てっきり20歳になったらすぐ言ってくるのかと思ってたのに、あれきり何にも言ってこないから忘れてたよ。涼香ちゃん彼氏いるだろ。いくら兄貴分とはいえ、他の男と二人なんて彼氏が黙ってないんじゃないの?」
「それは大丈夫です。」
彼氏なんてとっくに別れてる。龍沢さんには特に話してないからまだ続いてると思ってるんだろうな。
「ホントに?なら俺は別にいいけど。」
「じゃあ、今くらいの時間からなら行けますか?」
「オーケー。どこ行きたい?」
「美味しい日本酒が飲めるお店がいいな。」
「了解。よく行くとこでいいかな。」
「ハイ。」
23歳の誕生日に、私は龍沢さんとデートをする約束を取り付けた。
「え?」
仕事終わり、家に帰る前の龍沢さんを呼び止める。
私はシフト表を確認し、龍沢さんのお休みの予定を聞いた。
その日はちょうど、私の誕生日の日だった。
「…特に予定はないけど、何か?」
「…お酒、呑みに連れてって下さい。約束したでしょ?昔。」
「…約束?…したっけ…」
眉間にしわを寄せ、明後日の方向を睨んで考える龍沢さん。
「しましたよ!龍沢さん、20歳になったら、って言いました。」
「…あぁ、アレか。てっきり20歳になったらすぐ言ってくるのかと思ってたのに、あれきり何にも言ってこないから忘れてたよ。涼香ちゃん彼氏いるだろ。いくら兄貴分とはいえ、他の男と二人なんて彼氏が黙ってないんじゃないの?」
「それは大丈夫です。」
彼氏なんてとっくに別れてる。龍沢さんには特に話してないからまだ続いてると思ってるんだろうな。
「ホントに?なら俺は別にいいけど。」
「じゃあ、今くらいの時間からなら行けますか?」
「オーケー。どこ行きたい?」
「美味しい日本酒が飲めるお店がいいな。」
「了解。よく行くとこでいいかな。」
「ハイ。」
23歳の誕生日に、私は龍沢さんとデートをする約束を取り付けた。