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第36章 間宮 涼香
龍沢さんはニヤっと笑って。

「上等。」

と呟いた。

そのまま、グッと抱きしめられる。

「後悔してももう遅いからな。」

「後悔するくらいなら、男性の部屋にのこのこ付いて来たりしないわ」

「…流石だな。カッコいい。」

「褒めてるの?それ。」

「最上級に。」

龍沢さんのキスは、力強くて、優しい。
私もいつもよりも大胆になって、自分から舌を入れて深いキスをした。キスを繰り返して、漸く唇を離すと、チュ…という音が本当にして。お互いの唇が離れるのを惜しんでるようだった。

「ちょっと待って、布団敷く…」

「うん。」

龍沢さんは押入れを開け、下段のスペースをほぼ占領している塊を引っ張り出した。

軽く畳んだ布団にカバーを掛けて押入れに押し込んでたみたい。
軽く布団を広げて整えた。
誘われるままに布団にストンと座り、プチプチとワンピースのボタンを開けた。


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